投資を学ぶ
2017/12/13

初心者でもよく分かる投資信託の仕組みとは

(写真=ESB Professional/Shutterstock.com)
(写真=ESB Professional/Shutterstock.com)
「投資信託」(投信)は、金融商品のひとつです。この記事では投信について初めて学ぶ人のために、その仕組みや特徴を説明していきます。

投資信託とは


投信とは、複数の投資家から集めた資金を1つにまとめ、投資の専門家が株式や債券などの資産に投資する商品です。投資する際に必要となる「どの資産を、いつ、どのくらい買うのか(売るのか)」といった判断を専門家に委ねるのが、投信の特徴です。

1人あたりの投資が少額でも、1つにまとめることで様々な投資先に分けて投資できるため、効率的な投資ができます。投信は値動きのある資産に投資するため、投資先が1つだと資産の価値が大きく下落したとき資金がほとんどなくなってしまいますが、様々な投資先に分けることでこうしたリスクを軽減することができます。これを「分散投資」といいます。

投資信託の仕組み


投信はいくつかの会社が役割を分担することで成り立っています。具体的には「委託会社」「販売会社」「受託会社」の3社です。まずはこの3社について詳しく見ていきます。

「委託会社」は、投資家から集めた資金で投信を設定、運用する会社です。運用会社とも呼ばれます。運用会社では、投資に必要なさまざまな情報を収集・分析することで、運用の方針や具体的な投資先を決定し、受託会社に運用の指示をします。この仕事はファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家が中心となって行われます。

その「受託会社」ですが、前述のように、運用会社の指図に従って実際に株式や債券などに投資を行い、投資した資産を保管する会社です。受託会社の仕事は基本的に信託銀行が担います。信託銀行は、投資信託で保管した資産を、銀行自身の資産とは分けて管理しています。そのため、信託銀行が破綻しても、投信には影響が及ばないようになっています。

最後に「販売会社」は、投信を販売している金融機関(銀行や証券会社など)のことを指します。販売会社は投資家ごとの口座を管理し、投信の購入や換金、分配金の支払いなどお金のやりとりの窓口となります。販売会社によって取り扱う投信の品揃えや手数料などが異なるため、購入する前にあらかじめ販売会社をきちんと調べておく必要があります。

投信の「運用スタイル」と「投資対象」


投信を選ぶ上でしっかりと検討したいのは投信の種類です。投信にはさまざまな種類がありますが、ここでは「運用スタイル」と「投資対象」の観点から整理してみましょう。

投信の運用スタイルには大きく分けて、「インデックス型(パッシブ型)」と「アクティブ型」という2つのタイプがあります。「インデックス型」とは、TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価など、市場の平均的な動きを示す指数に連動した動きを目指す投信です。基本的には指数に連動するので値動きが分かりやすいことや、アクティブ型に比べて一般に運用管理費用(信託報酬)が安いというメリットがある反面、市場の平均を上回るリターンを期待することはできません。

それに対して「アクティブ型」は市場の平均以上のリターン(投資成果)を目指した投信です。「アクティブ型」では、運用会社が運用方針を決め、それに沿って調査・分析を行い、有望と判断した資産に投資していきます。運用がうまくいけばインデックス型より高いリターンを得られますが、値動きの理由が分かりにくい、一般にインデックス型と比べて運用管理費用が高いというデメリットがあります。

したがって「インデックス型」と「アクティブ型」のメリット・デメリットは表裏をなしていると言えます。運用管理費用が安くて値動きが分かりやすい商品を選びたいなら「インデックス型」、専門家の運用力に期待するならば「アクティブ型」を選ぶといいでしょう。「アクティブ型」ファンドの運用実績を比較したい場合は、「モーニングスター」等、投信評価会社の評価が参考になります。

投信の投資対象は、国内株式、海外株式、国内債券、海外債券、国内REIT(不動産投資信託)、海外REIT、さらにそれら複数の投資対象を組み合わせたバランス型などがあります。その中からいずれかを選ぶためには、それぞれのリスクとリターンを把握しておかねばなりません。例えば一般的に、株式は債券よりもハイリスク・ハイリターンと言われています。また、海外の資産では為替リスクが発生することも覚えておきましょう。
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