投資を学ぶ
2017/12/13

ETFって?投資信託と何が違うの?

(写真=zhaoliang70/Shutterstock.com)
(写真=zhaoliang70/Shutterstock.com)
投資信託は知っていても、ETFがどんな商品なのか分からない人は多いのではないでしょうか。実はETFも投資信託の一種で、投資デビューに適した金融商品です。ETFの特徴と、通常の投資信託との違いを知り、資産形成に役立てましょう。

ETFってどんな商品なの?


ETFとは“Exchange Traded Funds”の略で、日本語では「上場投資信託」と呼ばれ、名前の通り証券取引所に上場している投資信託のことです。日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの指数に連動するように運用されているのが特徴です。

通常の投資信託にも同じような商品としてインデックス投信があります。インデックス投信もETFと同様に日経平均株価などの指数(インデックスとも呼ばれます)に連動するように運用を行います。つまり、どちらもインデックス運用を行う金融商品ということです。一見同じように見える両者には一体どのような違いがあるのでしょうか。

ETFと投資信託、どこが違うの?


ETFは投資信託の一種ではありますが、通常の投資信託とは異なる点がいくつかあります。まず、購入できる場所はETFが証券会社のみである一方、投資信託は証券会社のほか銀行の窓口でも購入することができます。

また、上場しているETFは株価のようにリアルタイムで価格が変動します。そのため、ETFでは株式と同様に、投資家が注文価格を指定する「指値注文」や注文価格を指定しない「成行注文」が可能です。「株式のように売買できるインデックス投信」と考えるとイメージしやすいでしょう。

一方、投資信託の価格は1日に1度、取引時間が終了したあとに決まります。そのため、その日の取引が終了するまではいくらで購入・売却できたのか分からない、という特徴があります。

下記は、ETF・投資信託・株式を比較したものです。

 
また、信託報酬のほかにETF・投資信託ともに購入する際には手数料が発生します。手数料の水準は販売会社・取引金額によって異なります。ETFの購入手数料は投資信託よりも安いことが多いですが、最近は購入時手数料がゼロ(ノーロードといわれます)の投資信託も増えています。

ETFのメリット


まずは、ETFとインデックス投信に共通するメリットを見ていきましょう。

1つ目は、値動きが分かりやすい点です。特に日経平均株価に連動する銘柄であれば、毎日のニュースで耳にするので、日々の値動きを簡単にキャッチすることができます。

2つ目が、1本保有するだけで分散投資ができる点です。例えば、日経平均株価に連動するETFやインデックス投信であれば、指数に採用されている日本の主要企業225社に分散投資しているのと同じ効果が期待できますし、TOPIXに連動するETFやインデックス投信であれば、約2000社の東証一部上場企業に分散投資しているのと同じ効果が期待できます。

最後に、運用管理費用である「信託報酬」が投資信託の中でも低く定められている点です。信託報酬とは、ETFや投資信託を保有している間、継続してかかる費用のことです。長期投資を行えば、意外と大きな額となるので、信託報酬を抑えることが収益アップにつながります。

そもそも、ETFもインデックス投信も指数に連動するように機械的に運用されているため、銘柄の選定など運用にかかる手間が少なく、一般的に他の投資信託に比べて信託報酬は低く設定されています。それに加え、ETFは投資家が市場で自由に売買できるため、通常だと信託報酬の中に含まれる販売会社への支払手数料が必要ありません。ETFの信託報酬がインデックス投信以上に低く設定されている場合が多いのはこのためです。

ETFのデメリット


ETFのデメリットについても理解しておきましょう。まず、個別株式の保有で十分という人にとっては、前述のランニングコスト(信託報酬)がかかることはデメリットとなります。個別銘柄に保有コストはかからないからです。

また、インデックスに連動するように運用していると言っても、100%連動するわけではないことには注意が必要です。場合によっては、基準としているインデックスと、ETF価格の騰落に乖離が生じることもあります。

さらに、投資信託は分配金が出たら再投資することができますが、ETFだと配当金の再投資はできずにそのまま支払われることが一般的です。そのため、放ったらかしにしていると、長期運用による複利効果を得られにくいといった点が挙げられます。

ETFを少額で積立投資に利用しようという場合にも、注意が必要です。少額投資の場合、ETFの購入時手数料率が高くなるケースが多く、信託報酬が低くとも、購入手数料の掛からないノーロード投資信託などよりも不利になるケースがあるためです。なお、少額投資といってもETFには最低購入単位が設けられているため、ETFの価格によっては、るいとう(株式累積投資)を利用しないと、通常の投資信託のように1万円から購入することができない場合もあります。

投資デビューに向いている


以上のように、ETFは低い手数料で分散投資ができ、個別銘柄の分析も不要なので、投資デビューに向いた商品です。もし余裕資金があれば、ETFの活用を検討してみてください。きっと経済や株式市場への関心も、より一層高まることでしょう。

※手数料などの詳細に関しては、販売会社および運用会社へお問い合わせ下さい。
 

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