投資を学ぶ
2017/12/13

住宅ローンを組むときに-生命保険代わりになる団体信用生命保険とは?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
家族ができると責任も重くなります。稼ぎ頭として家計を支えているとなおさらです。あってはならないことですが万一ということもあります。死亡したり高度障害に陥ったり…ということも考えないわけにはいきません。

そんな「もしもの時」に生活の一部を支えてくれるのが生命保険です。もしもの場合には金銭的な支払いを受け取ることができます。ただ、保険金を高く設定すればするほど、保険料も高額になることが一般的です。保険の種類にもよりますが、無事に一定の年齢まで達すると払い込んだ保険金は返ってこない「掛け捨て型」もあります。

「万一の備えとは分かっているけど毎月の保険料もばかにならない…」そう感じている人もいるのではないでしょうか。そのようなときに、生命保険見直しの選択肢となるのが団体信用生命保険です。今回は団体信用生命保険とは何かについて見ていきます。

団体信用生命保険とは?


団体信用生命保険とは、住宅ローンなどを借りるときに加入できる生命保険です。民間の住宅ローンならば、団体信用生命保険への加入が必須となっている場合もあります。

一般的に、住宅ローンは返済が20年や35年と長期に渡ります。その間に、契約者に万一のことがあると返済が滞ってしまい、遺族は住宅ローンという大きな負債を抱え、生活が立ち行かなくなってしまうかもしれません。そんなとき団体信用生命保険に加入していれば、保険金で住宅ローンの残額を返済することができます。契約者の遺族の手元には、ローンを完済した不動産が残るわけです。

団体信用生命保険の受取人は住宅ローンを設定した金融機関です。いざというときに保険金を受け取るためには、毎月保険料を払う必要がありますが、ローン金利に上乗せして金融機関が支払っている場合がほとんどです。基本的に、借主はローンを設定したあとは、生命保険のことを意識する必要はありません。

団体信用生命保険で生命保険の見直しができる?


団体信用生命保険が設定されたローンを組んで不動産を購入すると、万一があっても、保険金でローンを完済し、その不動産は遺族に残せるということです。既に一般の生命保険に加入している人が住宅ローンを利用して不動産を購入するのであれば、団体信用生命保険に加入する際に、一般の生命保険の減額を考えてみてもいいでしょう。また、団体信用生命保険にも、ガンや3大疾病などの特約を付けられる場合があります。

ただし、団体信用生命保険は、あくまでも住宅ローンが完済されて「実物資産」が手元に残る保険であり、死亡保険金など現金が手元に入る一般の生命保険とは、特徴が異なることには注意が必要です。現金であれば、生活費や学費の支払いにすぐ使用することができますが、不動産はローンが完済されているといっても、現金化には時間がかかりますし、希望の値段で売れるとは限りません。また、自宅を購入するために住宅ローンを利用していた場合だと、現金化するということは自宅を売るということになってしまいます。

不動産投資と団体信用生命保険


「団体信用生命保険に加入していれば万一のとき、遺族はローンが完済された不動産を手にすることができる」ことは、自宅用ローンに限らず、投資用ローンでも同じです。収益用不動産で、賃料からローンを支払っていた場合には、ローンが完済された収益用不動産が残ります。遺族はそのまま賃料をもらい続けてもいいですし、収益用不動産を売却してまとまったお金を手にすることも可能です。何しろローンは完済されているのです。

ですから場合によっては、生命保険の見直しの一環として、収益用不動産をローン購入して、団体信用生命保険に加入しておくという手もあります。自宅であれ、収益用不動産であれ、不動産をローン購入するときは、団体信用生命保険の加入を検討したいところです。また、その際は、今加入している生命保険を見直しできないか考えてみましょう。
 
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