投資を学ぶ
2018/02/13

再投資と受け取り。投資信託の分配金の2種類の受け取り方とは

(写真=T.Dallas/Shutterstock.com)
(写真=T.Dallas/Shutterstock.com)
投資信託には無分配型といって分配金がまったく出ないタイプのものもありますが、年に何度かは分配金を出す設定になっているものもあります。毎月分配型、隔月分配型、年4回、年2回、年1回分配型など、分配頻度(決算頻度)はさまざまです。分配金が出る投資信託は、分配金を現金で受け取る方法と再投資する方法があります。どちらが自分の投資方針にあうのかを考えてみましょう。

投資信託の分配金とは


投資信託の分配金は、運用で得られた収益や配当等の一部を投資家に分配するものです。投資信託は国内外の株式や債券等に投資し、その運用成果を投資家が保有する口数毎に還元します。分配金は普通分配金と元本払戻金(特別分配金)の2種類に分けられます。

普通分配金は投資信託の運用益の一部を投資家に還元しますが、所得税と復興特別所得税が15.315%、住民税が5%差し引かれます。一方で元本払戻金は運用益の一部ではなく、元本の一部を投資家に払い出します。利益ではないので税金は引かれませんが、払い出された分、元本が減ります。

また、分配金を支払えば投資信託の純資産が減ることになるため、その金額相当分、基準価額(投資信託の価格)が下落します。また、分配金は固定ではありません。分配金を支払うか支払わないか、分配金を増やすか減らすかは、投資信託の約款や目論見書に掲載されている分配方針に基づいて運用会社が決定するため、状況によっては分配金が出ない場合もあることをおさえておきましょう。

投資信託の分配金は「受け取る」「再投資する」のいずれかを選択する


投資信託の分配金には現金で受け取る方法と再投資する方法の2種類があります。運用を続けながら分配金を現金で受け取れば、生活費の足しにしたり、老後資金の補完などに使えることがメリットです。しかし、分配金を受け取れば運用資産が減少し、その分の複利効果を享受できません。そのため、長期で投資をしたい人や資産形成をしたい人だと、分配金を受け取る方法はあまり向きません。

分配金を再投資することのメリットは保有口数が増えるので複利効果を期待できることです。また、再投資にあたっては購入時手数料(販売手数料・申込手数料)がかかりません。分配金を受け取る必要がない人は再投資を選択するのがよいでしょう。なお、分配金を再投資する場合においても、分配金が普通分配金であった場合は、税金が差し引かれることを忘れないようにしましょう。

また、購入後に分配金の受け取り方を「受け取る」から「再投資」に、あるいは「再投資」から「受け取る」に変更できるかどうかは販売会社によって対応が異なりますので、購入する前に確認しておくとよいでしょう。

分配金の受け取り方は自分の投資方針に合わせて選択を


分配金は現金で受け取る方法と再投資する方法の2種類があります。毎月分配型(毎月決算型)の投資信託は数多く存在しますが、支払われる分配金が大きいからといって運用状況がよいとは限りません。また、周囲の人が分配金を受け取っているからといって、自分もその方がよいとは限りません。将来のために運用をしたいと考えるなら分配金再投資を選ぶ方がよい場合もあります。大切なのは自分の投資方針にあった受取方法を選択し、投資や資産形成を行うことです。
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