マネーライフ
2018/01/11

運用や家計管理の基本は「お金に色をつける」こと!

(写真=ShutterOK/Shutterstock.com)
(写真=ShutterOK/Shutterstock.com)
2017年の世論調査(「家計の金融行動に関する世論調査」金融広報中央委員会調べ)によると、老後を心配している世帯の70%以上が、年金や保険が十分ではないことを理由に挙げています。不安が現実にならないためには、30代、40代から将来に向けて資産形成をする必要があります。

資産形成をするには、お金を3種類に分け、それぞれのお金の目的をはっきりさせて、目的にあった資産の運用や家計の管理をすることが大切です。そこで、今回はお金の目的と資産運用や家計管理についての考え方を紹介します。

お金に色をつけるために、まずは3種類に分ける


資産運用を始めるには、まず自分の資産を見つめ直すことが必要です。自分のお金を「生活資金」「ゆとり資金」「残す資金」の3種類に分け、それぞれのお金の目的を確認します。

● 生活資金
生活資金は、その名の通り暮らしていくための資金です。日々の生活費のほか、冠婚葬祭費や家族の外食費など、プラスαで必要な資金も指します。それ以外に向こう1、2年の間で使う予定のあるお金もここに含めて考えるといいでしょう。生活資金は「流動性を重視」します。なぜなら、生活資金は日々必要なお金です。そのため、短期目線でいつでも引き出すことができる流動性を重視した商品に預ける必要があります。

● ゆとり資金
ゆとり資金は、旅行や家・車の購入、リフォームなど、2~10年後程度で予定しているライフイベントのための資金です。あらかじめ、いつ、いくら必要なのかを検討して、ライフイベントにあわせた資産設計を行いましょう。ゆとり資金は「安定性を重視」します。すぐに必要なお金ではないので、流動性は重要ではありませんが、資金使途が決まっているので、中期目線で元本割れのリスクが低い商品を選択します。

● 残す資金
残す資金は、10年以上先の将来の自分や家族のために必要なお金です。老後のための資金や子どもの結婚費用などがあてはまります。残すお金は「収益性を重視」します。資金使途が決まっておらず、運用に長い時間をかけられるため、長期目線で自分のリスク許容度に合った資産に投資します。

このようにお金を3つに色分けすることで、どのように資産運用を検討すべきなのか見えてくるのです。

色分けした資金の具体的な運用方法とは?


生活資金は「流動性重視(短期目線)」、ゆとり資金は「安定性重視(中期目線)」、残すお金は「収益性重視(長期目線)」だと説明しましたが、具体的にどのように運用するのがよいのでしょうか。

● 「流動性重視(短期目線)」の生活資金の場合
流動性を重視した生活資金の置き場所は、引き出しやすさを意識します。そこで検討したいのは銀行預金ですが、ネット銀行や地方銀行のネット専用口座には、預金金利が通常の銀行預金よりも高く設定されている場合があります。加えて、定期的にキャンペーンを行い、期間限定ですが預金金利を上乗せしてくれる場合もありますのでチェックしてみましょう。

● 「安定性重視(中期目線)」のゆとり資金の場合
それでは、安定性を重視したゆとり資金の場合はどうでしょうか。今後のライフイベントで使うお金が目減りしないように、いくつかの資産を組み合わせて保有するなど工夫が必要です。

例えば、外貨預金、外貨MMFなどが候補になります。外貨は為替差益を狙えるだけではなく、日本円と投資先の通貨の2国間の金利差からも利益を得られる場合があります。外貨は為替レートがチェックしやすい馴染みのある通貨を候補とし、外貨預金の利率、外貨MMFの運用利回りを見て、投資先を決定します。

また、3年以上運用できる場合は国内債券や外国債券も一案です。債券は発行元が破たんするなど万一のことが起きない限り、償還時に元本と利息が戻ってきます。外国債券は為替の状況によって為替の利益や損失が発生しますが、利率が国内債券に比べて高いものが多くなっています。格付けなども加味して、投資先を選びます。

投資信託も検討しましょう。株式、債券、REIT(不動産投資信託)などにバランスよく投資しているパッケージ化した投資信託などは、リスクが低減されて緩やかな成長が見込めます。投資信託は種類も豊富ですから、自分のライフスタイルや投資指向に合わせた商品を選ぶことができます。

● 「収益性重視(長期目線)」の残す資金の場合
最後に、収益性を重視した残す資金の置き場所を考えます。この場合は、ライフプランを設計して、具体的な目標金額を決めて投資を始めるのが吉です。

具体的には上場株式、ETF、REIT、投資信託を検討しましょう。特に、今はNISA、ジュニアNISA、つみたてNISAなどのNISA関連の制度が豊富です。子どもの教育資金などは、非課税の恩恵を受けやすいNISAを使うのがよいでしょう。また、老後への蓄えを目的とするのであればiDeCoも候補に入れましょう。

いずれの場合も早い時期から積立を利用しコツコツと資産を育てていくことが大切です。積立は投資時期を分散できるので投資商品の平均取得コストが平準化し、リスクを減らすことが期待できます。

お金に色をつけ、資産運用に役立てる


このように、資産運用をするにあたり、まずはお金に色をつけ、どのような資産に投じればよいのかを検討し、具体的な計画を立てます。家計管理から将来の具体的な資産形成にいたるまで、いずれの場合も目的をはっきりさせることが肝心です。

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