投資信託をはじめる
2018/04/19

ETFは長期投資・短期投資どちら向き?タイミングも踏まえて検討しよう

(写真=TierneyMJ/shutterstock.com)
(写真=TierneyMJ/shutterstock.com)
個別株への投資のように面倒な銘柄選びが必要なく、使い勝手の良い金融商品としてETF(Exchange Traded Fund=上場投資信託)の人気が高まっています。株式投資の王道は長期投資と言われますが、ETFは長期投資向きなのでしょうか、それとも短期投資向きなのでしょうか。

ETFのメリット

ETFというのは、市場平均に連動した運用収益獲得を目指した、証券取引所で売買できる投資信託(投信)です。

個別銘柄を選ぶという面倒な手間がなく、少額の資金でも分散投資効果が得られるという投信の特徴に加えて、インデックス型投信のコスト面の優位性と、株式と同様に取引できる利便性も兼ね備えていることが、ETFのメリットです。

株式を投資対象としたETFはインデックス型投信と同様に、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)のような指数をベンチマーク(運用の基準)として、指数に連動した運用収益獲得を目指します。

ETFの運用は、ベンチマークの指数と銘柄や構成比率がほぼ同じであるため、市場平均以上の運用収益獲得を目指すアクティブ型投信のように、銘柄の調査・分析などにかかるコストを必要としません。したがってETFは、比較的低コストで運用できるという優位性があります。

ETFも1本1本に商品特性

ETFの投資対象は一般的な投信と同様に、国内外の株式、債券、商品(コモディティ)など多様です。また、例えば株式を投資対象とするETFでは、日経平均株価やTOPIXのように市場全体の値動きを表す主要株価指数をベンチマークとするETFが代表的ですが、それ以外にも規模別・業種別の株価指数を対象とするETFや、市場で人気のテーマ株を対象とするETFなどもあります。

ETFも長期投資が基本戦略

株式投資の王道は長期投資と言われます。長期的にみれば経済は成長を続けており、その経済は企業活動の集合体です。つまり、株価の土台となる企業の利益も、長期的にみれば成長を続けているということです。そのため株式投資では長期投資がよいとされるのです。

しかし、長期的には成長を続けている経済も、短期的には縮小することがあります。短期投資で利益を得るには、短期的な経済の変動や、一時的な株式需給の偏りなどで生じる値動きに対して的確、そして機敏に対応しなければなりません。しかし短期的な株価の予測は運用の専門家でも非常に難しいと言われています。

こうした考え方を前提にすれば、株式を投資対象とするETFも長期投資が王道ということになります。したがって、日経平均株価やTOPIXの中長期トレンドを想定し、中長期スタンスでの投資が基本戦略となるでしょう。

短期投資向けETF

ただし、短期投資が難しいということは、逆にいえばチャンスがあるということにもなります。優れた市場分析能力があれば、短期投資で大きな収益を上げることも不可能ではありません。

商品特性によっては短期投資向けのETFもあります。例えば、2倍のレバレッジ型(ブル型)やインバース型(ベア型)のETFは、日経平均株価やTOPIXの変動率の約2倍の変動率となるように計算されたインデックスに連動します。一般的なETFに比べて大きな値幅が期待されるため、相場の流れを見つつ短期的な値幅取りを狙う投資家中心に活発に売買されています。

商品特性に応じた判断が必要

ETFは長期投資向きか短期投資向きかという点では、一般的な株式投資と同様に長期投資が王道ですが、相場の流れに応じて短期投資をすることも可能でしょう。そもそもETFは、長期分散投資に向いたインデックス型投信の特徴と、機動的な売買が可能な個別株式の特徴を併せ持った金融商品です。この基本的な特徴の上に、個々のETFでさまざまな商品特性が付加されています。自分の投資スタンスとETFの商品特性をうまくマッチさせて投資することが大切です。

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