投資信託をはじめる
2018/05/15

運用を始める前に確認すべき「シミュレーション」

(写真=Rido/shutterstock.com)
(写真=Rido/shutterstock.com)
資産運用を始めようとする場合、目標金額をどれくらいに設定するのか、どれくらいの金額や期間の投資が必要なのか、あらかじめシミュレーションしておくことも重要です。実際に運用した資産が、将来どのように変化する可能性があるのかをあらかじめ確認しておけば、毎月の家計からどれくらい運用に回せばよいのかなども見えてきます。そこで、今回はシミュレーションについて考えてみましょう。

運用を始めるときには目標を決めること

資産運用を始める場合には、どのような商品で運用するかに目が向きがちになりますが、本当に大事なのは毎年いくらふやすかという目標を決めることです。目標が高ければ、その分リスクが高めの運用をする必要が出てきます。一方、目標は低めで良いので資産を減らさないことを重視するのであれば、リスクを抑えた運用を心がける必要があります。

例えば、手元に70万円あったとして、資産運用によって5年で100万円にしたいのなら、単純計算で1年に6万円ずつふやす必要があります。そのためには、どのような運用をしたらいいのか、過去の実績などを参考に商品の組み合わせなどを考えることになります。

シミュレーションサイトを活用すればすぐに結果が出る!

では、目標金額を達成するための元手となる投資額や、運用する商品を決めるにはどうしたらよいのでしょうか。自分で電卓を利用して計算する方法もありますが、金融機関が提供しているシミュレーションサイトを活用するのが便利です。

サイトによって内容は異なるものの、「将来いくらになるのか」「この目標にするためには何年間積み立てたらよいのか」「この目標を達成するためには毎月いくら積み立てたらよいのか」などが分かります。また、投資対象によって将来的なパフォーマンスがどの程度違うのかなどイメージができるものもあります。

具体的な数値で、いくら増えそうなのか、いつ目標が達成できそうなのかなどが分かれば、投資に対する不安感も軽くなり、資産形成へのやる気も出てきます。

実際にシミュレーションをしてみよう

今回は大和投資信託とクォンツ・リサーチ(株)が提供している「iツール」を利用してシミュレーションを行ってみましょう。iツールでは、自分に合った資産構成の診断ができる「ファンドロイド」、単一資産への投資と複数資産への分散投資との比較などができる「資産分散シミュレーション」、一括投資と積立投資との比較などができる「ドルコスト平均法シミュレーション」を体験できます。
 
なお、iツールを利用する際には、特に登録などは必要ありませんが、上記表示の下部に記載されている「ツール内容」「免責事項」「利用する指数について」の注意書きを確認し、同意する必要があります。同意すると以下の画面が表示され、それぞれのシミュレーションが選択できるようになります。
 
●ファンドロイドで自分に合った資産構成を診断!

ファンドロイドでは、自分のお金に対する考え方など簡単な7つの質問に答えることで、自分の投資スタイルや最適な資産構成などが示されます。また、その資産構成で運用した場合の過去の投資実績なども表示されます。例えば下記のようなものになります。
 
この場合、自分の投資スタイルがミドルタイプであることや、ミドルタイプに最適な資産構成などが示されています。

●資産分散シミュレーションで分散投資の効果を実感!

次にご紹介するのは資産分散シミュレーションです。ここでは、一つの資産に投資をした場合と分散投資を行った場合の違いが一目で分かります。STEPは3つと簡単。一例として、投資方針を「毎月積立」、毎月の積立金額を「1万円」、投資開始時期を「2013年3月末」と設定してみましょう。投資資産は国内株式、外国債券、国内REITの3つを選択してみました。
 
実行ボタンをクリックすると下記の結果になりました。
 
これを見ると、2013年3月末からの投資金額61万円に対して、69万9,771円の現在価値であるとわかります。ちなみに、国内株式単一で保有した場合は79万5,418円、外国債券の単一保有は62万9,172円、国内REITだけなら67万4,724円になるとわかりました。単一資産に投資する場合に比べ、分散投資の方が、投資成果の推移が比較的安定していることがグラフから読み取れます。

●ドルコスト平均法シミュレーションで長期投資を

最後にお伝えするのはドルコスト平均法シミュレーションです。これは長期投資を目的とした資産形成方法です。投資対象の選択と、投資方針や計算方法の選択の2つのSTEPでシミュレーションをすることができます。今回は、STEP1で投資対象別で試算の「国内株式」を選択、STEP2で「将来を予測する」を選択し、毎月積立金額を「1万円」、初期投資金額を「0円」、投資期間を「5年」としてシミュレーションしてみました。
 
シミュレーション結果は下記のようになりました。
 
上記は毎月積立で行った将来シミュレーションになりますが、参考までに一括投資の場合も見てみると下記のようになります。
 
2つを見比べると、一括投資の方が収益率が高くなっていますが、グラフの色塗りの部分が大きく、振れ幅が大きくなる可能性のあることが示されています。つまり、狙い通りの投資成果が得られるのであれば、一括投資の方が効率がいいわけですが、狙い通りに行かない可能性も勘案すると、積立投資の安定性に魅力があるといえそうです。

シミュレーションは効果的に活用を

今回はiツールを活用して3つのシミュレ―ションをしてみました。3種類のシミュレーションを通じて、いろいろな視点で資産運用を見ることができるようになるのではないでしょうか。この結果をもとに自分に適した金融商品の組み合わせや投資手法、目標とする金額に到達するための期間などを確認するとよいでしょう。運用によって、どういった結果になる可能性があるのかをあらかじめ知っておくことで、日々の相場変動に一喜一憂せず、落ち着いて投資と向き合うことができると思います。

>>iツールを使ってシミュレーションをしてみよう
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